神崎家の夢子様



女子が「渡辺もきて暑さ倍増。」なんて言っているが、担任且体育教師任である渡辺和俊35才はめげなかった。

渡辺はさっさと朝の連絡を始める。
俺は忘れていた数学の宿題をしていた。



「渡辺先生、ちょっといいですか?」
裕一が居眠りなんかしてる場合じゃねぇ、と頭を抱えプリントと向き合っていると、廊下から学年主任が顔をだして手招きしていた。

連中はなんだなんだ?と顔を見合わせたが担任の出張又は授業が自習になる事を期待するだけで特に気にしなかった。


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