神崎家の夢子様


入って来たのは少女だった。


腰まで伸びる長い髪
高飛車に光る冷たい瞳。
でもその瞳の奥には希望をもち自信に満ち溢れているような。
身長は高くはない。


そう、裕一のクラス二年二組に今日、新しい仲間が加わったのだ。


この、何もない七月の月曜日。まさかの転校生だった。

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