隣にいたくて
そんな理想に当てはまる人なんて
いないと思っていたから。
でも彼は違った。
初めて見た時から、一人だけまるで別世界の
人です
と、いうぐらい強いオーラーを放ち
そのキレすぎる容姿で笑顔をふりまく
一言で表すなら
『王子』…
そんな言葉が似合う人だった
進学校には不釣り合いな金髪のかかった
髪をなびかせながら
まるで風のようにゴールにボールを
運んでいく彼の姿に、
まわりの人間が
魅了されないはずがなく
いつしか彼の周りには沢山の女の子が
頬を染めて集まっていた。