隣にいたくて

再び顔を下げた二人に優しく言葉を
投げかける

「大丈夫、ふたりのことちゃんのおぼえてるよ」

"えっ、"

二人は同時に一瞬はっとすると
すぐに亜美は私の胸に飛び込んできた

「会いたかった…ずっとずっと、我慢してた…お姉ちゃんが離れてる間に私達のこと忘れてたらどうしようって。不安で不安で‥」


「忘れるはずないでしょっ…ふぅっグス」

忘れてなんかいない
確かに忙しかった
だけど、亜美たちのことは
いつも心のどこかに引っかかてたの

もっと別れを惜しめばよかったって
なんど悔やんだことか…
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