隣にいたくて


驚く私に踵を返すと母さんに向かって
話を続ける

「父さんには私から説明したわ‥貴方のしたこと全部行ったら、すまないっていいながら了承してくれたわよ?ほんと、父さんがまだまともでよかったわ」

「な、お前えっ!自分の母親を裏切るのか?」

「母親?馬鹿言わないで、なにが母親よ?散々私達のこと気づつけたきたくせに?バカにして暴力ふるって知らない男つかって…ほんとなにが母親よ!」

母さんを睨みながら
握りしめた拳を震わす来美

あんな感情的なの久々にみた。
お姉ちゃんと離れてからは笑顔も消え
ほとんど感情を出さなかった来美…
きっと今まで、私の知らない所でも
たくさん我慢をしてたんだろう
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