隣にいたくて

まだ混乱している頭で思い当たる
彼の名前を呼ぶ…

「くっ、大丈夫か美祐…」

そういって顔を上げた彼は
紛れもなく私の知っている祐也で…

「ねぇ、っな、なんで!?なんでここにいるの?ねぇなんで」

苦しそうに頭を抑える彼に駆け寄り
涙混じりに問いかける

「っ…。帰りに駅に向かうお前みかけて、様子おかしかったからつけてた…ごめっくっ」


つけてたって、どうして…

「でもっどうして?私に声かければよかったじゃんっねぇなんで飛び出してきたの、血、血がでてるよっ祐也、頭血が…」
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