隣にいたくて


どれくらい時間がたっただろう
父と母の言い争う声はおさまり
食器や物の割れる音もとまった

「ちょっと様子見てくるね」

亜美と来見を心配させないよう
二人に笑いかけると

あたしは一階のリビングに降りていった

部屋の扉を開けると疲れきった状態で
つっぷしている両親がいた


「おか…「あー美祐あんただけお父さんのとこいってもらうことになったから」


あたしが話す前にあたしに気づいた
母が一瞬だけあたしの顔をみてそーいった。

「え、まってよなんであたしだけ?嫌だよ亜美と来見と一緒にいたい」
< 16 / 250 >

この作品をシェア

pagetop