隣にいたくて

「っ…その声、は、華?」

うっすらと重い瞼を開けると
久しぶりにはっきりと見た
華の顔が視界に映る

「ねぇ、お願いだからさ祐也取らないでよ…私はあんた虐めるとか正直どうでもいい、祐也くれるならいじめだってやめるようにありさたちにもいうよ?あんたがいる限り祐也は私に振り向いてくれない」

そういった華の顔はとても歪んでいて
あぁこの子も苦しいんだな
そう思った…でも、

「それはできないよっごめんね、私も祐也がすきなの」

「っ…ほんとほんと、きらい全部持ってきやがって」

そういって私を強く睨むと
泣きそうな顔で体育倉庫をでていく華

華…
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