隣にいたくて
次の日から
母はこの前までとはまるで
人が変わったように声をあらあげ
ものを壊し暴言を吐く
父はこの前までの笑顔なんて一切見せず
疲れきった表情でへやからでてこない
あたしはというと…
とりあえず家を出るために荷物を
まとめながらどうやって学費を
稼ぐかをずっと考えていた
母には高校なんてやめろといわれた
でもあたしは高校だけは辞めたくなかった
友達や勉強も辞めたくない
理由の一つだけどなによりも
祐也の近くにいたかった