隣にいたくて
「嘘、でしょ…?私のこと覚えてないの?」
「えっとすいません、ちょっと覚えてない」
“覚えてない"
その言葉に自分でも血の気が引くのがわかる
うそだ!うそだ、うそだ、うそだ
あんなに一緒にいたのに?
あんなに支えてくれたのに?
あんなに好きだったのに…?
そんなはずない
祐也がいった"覚えてない"という言葉が
私の頭の中をぐるぐると回る
"覚えてない"
バタン
「美祐ちゃん!?、」
その言葉を最後に私の意識は
なくなった