隣にいたくて

「?」

「祐也…」

「えっと、美祐…ちゃん?だっけ」

「うん…美祐でいい」

(美祐ちゃん私は席外すからあとは好きに話してね…)

私の耳元まで来てそういうと
おばさんは病室から席を外した

祐也が記憶を無くしてから
初めて二人っきりになる

「あのさ、祐也?ほんとに私のことになにも覚えてないの?」

「あぁ、ごめん‥君って俺のなんだったのか教えてもらってもいい?」

「っ…言わない、自分で思い出してほしいの」

「えっ、あぁ‥そっか、わかった」
< 185 / 250 >

この作品をシェア

pagetop