隣にいたくて

「あ…そうだった、ありがと すぐいく」

同じ夢を見て何回目だろ…
最近、祐也のことばかり考えてしまって、
そのせいで何度も同じ夢を見る…

それも決まって祐也がいなくなる夢
もし今、祐也に記憶があったら
こんな話したらきっと笑って
"ありえないって"なんて言うんだろうな

そんなことを考えながら
制服を着るためにパジャマを脱ぐ

っ…いたい

一昨日ありさたちに殴られた
傷や痣が体に痛みを与える

今日、大丈夫かな…

傷や痣が見えないように
うまく制服を着ると

リビングに降りる
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