隣にいたくて

「祐也あたしもうちょっと屋上いたいから先行ってて!!」

「 あぁ」

少し訝しげな祐也を追い出すと
アスファルトの屋上へ座る

もうなにもいらない…
そう、だけど…

どこかポッカリと穴が開いた感じもする

「もし記憶が戻って美祐のとこに戻っちゃたらおんなじ事だよね、それにそんな事になればますます嫌われるだろう、でもっ…う」

手に入れたはずなのに、望んでいた結果
だったはずなのに…

なんでだろう、その先には不安しかない

ガタっ…
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