隣にいたくて


「まって!手当なら‥私がする」

「え、いいの?」

「うん」

戸惑っている祐也に近づき
近くの椅子へ座らせると、棚の上の救急箱
をとってきて消毒を始める

「せんきゅーな‥」

「いいよこのくらい‥」

前はいつもやってあげてたんたから
そう言いかけた言葉を飲み込んで
無言で作業を続ける

「できたっ」

「っ、ありがと」

「うん…戻るっよね?」

なかなか会話が続かない‥
もう行っちゃうよね
< 212 / 250 >

この作品をシェア

pagetop