隣にいたくて

味方のいない学校で
俺がいなくなって
一人ですべてを背負って
よっぽど辛かったんだろう

美祐の涙は止まることなく溢れ続けた

「ごめんなっもっと思い出せなくてっ‥」

泣きじゃくる美祐をこれでもかというほど
ギュッと強く抱きしめる

「ゆうやぁっ」

それに比例して美祐の手にも力がこもる
しばらくの間抱き合っていると

後ろから今にも消え入りそうな
華のこえがきこえた

「目の前で抱き合わないでよ‥
やっぱり美祐には叶わない、今までほんとにごめんなさい‥許さなくていい、許せないと思う‥でも最後に謝罪だけはさしてほしい、自分かってばかりいってほんとごめんなさい」
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