隣にいたくて
最後の記憶~美祐side~
あーあ

ここまで来てかっ‥

今この手を離せば
きっともう助からないだろう

地面が芝生だったとか
下に木があったとかそんな奇跡ないかな?っ

私の手を握る祐也の手…
がっちり握ってくれていて
絶対離さないって強く伝わる

でも‥
血が止まって手の色が変色してきてる
これはもう限界だろう

もし‥私が手を話さなかったら
祐也は道連れになってでも最後まで
手を離さないだろ

それじゃあダメだ…
私との記憶が戻ったなら
今度は私という存在をバネに
二度とこんなこと繰り返さないようにしてほしい
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