隣にいたくて


あきらかに顔色がわるいのに
むりやり笑顔をつくって
自分の体を指差して
る美祐をみるとすごく心配になる


「あんま一人で抱え込むなよ、言いたいことあったらきくからいつでもいってこい」


俺はそれだけいうと
もう一度頭をポンポンと軽く叩いて
教室をでた

こいつはきっとなにかに悩んでいる

でも俺はその何かを
無理やりきいちゃいけない気がした

きっと悩んでる原因が
両親のことだから
美祐も家族のことまで
知られたくないんだろう
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