隣にいたくて
「美祐…、」

音のする方へ近寄ってみると
そこにはビショビショの制服でうずくまって
ないている美祐がいた…


「おま、どうしたんだよそれ、誰にやられた」

突然の俺の大声に驚いたのか
ビクッと体を震わせてこっちをむく

「祐也、いたんだ」

俺の顔を見ながら潤んだ瞳で悲しそうに
唇を噛みしめる美祐を
俺はとっさにだきしめた

抱きしめると濡れた制服をきていたせいか
冷えた美祐の体に気づく

だれだよ、美祐になにしてんだよ
ゆるせねー、

とたんにむかむかと怒りわいてきた
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