隣にいたくて

俺がその名前を出すと小さくビクッと震えた

「やっぱり…華あかりたちといたから、
喧嘩したのか?」

おれがそーきくとまだ涙の溜まった目をむけて

「華は別にわるくない ぅうグス
私と祐也が付き合ってることいっちゃったみたい グス
なんでかは分かんないけど
朝の様子からして話してくれなさそうだし
もうどうしよう うわぁぁ」

我慢していた感情が溢れたのか
その場に泣き崩れる

「美祐、とりあえずこのままじゃ風引くぞ
保健室いこう」

まだないている美祐の背中を撫でながら
ゆっくりと保健室へ向かった
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