隣にいたくて

わざと美祐に聞こえるように
大きな声でいうと
カーテンから着替えおわった美祐がでてきた

【祐也…】

「終わったか?大丈夫か?寒くない?」

【ありがとう、ほんとありがと…】

せっかく着替えて涙も止まったと思ったのに
俺の顔をみて安心したように
また鳴き出す美祐

「泣くなよ!!あ!赤嶺ありがとー美祐連れて帰るわ~!!」

「いえいえどーも、てか先生をつけなさい先生を!それに連れて帰るってさぼりじゃなぁーい、うち一応進学校なんだから勉強しときなさいよ笑」

赤嶺は悪魔でそう言いつつも
早く行きなさいとでもいうふうに俺らを
保健室から追い出した
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