隣にいたくて
「え…?500万?」

あまりに突然のことで状況が
理解できないあたしに
父は早口でまくし立てる

「そうだ!500万だ!だから借金も返済できるんだよ!未祐の学費もはらえる!だからもう未祐も働くことはない!」

「…ほんとに?…もうキャバクラやめていいの?」

「やめていい!すぐやめていい!」

だいぶと興奮気味の父に対して
あたしはいっきに体の力が抜けた

「わかった…じゃあね」

それだけいうと電話を切った

「ツーツーツー」

はぁ…せっかく仕事をやめていいというのに
なんだか納得がいかない
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