それを愛と呼ぶのなら
何、その曖昧な回答。
思わずつっこみたくなったけど、やめた。
血液型なんて普段から意識するものでもないし、うろ覚えでも別に不思議じゃない。
「ていうか美味しいわね、このお肉。頼んでよかったわ」
「あぁ、そうだな」
その後も、当たり障りのない会話がぽつぽつと続いた。
さっきのアトラクションおもしろかったね、とか、あのパレード見たいんだとか、そんなの。
楽しかったけど、そこにいつもの安心感はなかった。
「そろそろ帰るか」
日もすっかり落ちた頃、真尋が何気なくそう言った。
パーク内も、昼間こそ人でごった返していたものの、この時間帯にもなると少し空いたように見受けられる。
「そうね。帰ってご飯作らなきゃ」
「外食でいいんじゃないか?疲れてるだろ」
「駄目よ、野菜あんまり摂ってないんだから」
「主婦かよ」
クッと喉を鳴らして笑う真尋の横顔が、私の胸を打った。
ドキドキと駆け足になる心拍数は、自分の意思では抑えられない。
思わずつっこみたくなったけど、やめた。
血液型なんて普段から意識するものでもないし、うろ覚えでも別に不思議じゃない。
「ていうか美味しいわね、このお肉。頼んでよかったわ」
「あぁ、そうだな」
その後も、当たり障りのない会話がぽつぽつと続いた。
さっきのアトラクションおもしろかったね、とか、あのパレード見たいんだとか、そんなの。
楽しかったけど、そこにいつもの安心感はなかった。
「そろそろ帰るか」
日もすっかり落ちた頃、真尋が何気なくそう言った。
パーク内も、昼間こそ人でごった返していたものの、この時間帯にもなると少し空いたように見受けられる。
「そうね。帰ってご飯作らなきゃ」
「外食でいいんじゃないか?疲れてるだろ」
「駄目よ、野菜あんまり摂ってないんだから」
「主婦かよ」
クッと喉を鳴らして笑う真尋の横顔が、私の胸を打った。
ドキドキと駆け足になる心拍数は、自分の意思では抑えられない。