強面の君
(やばいよー心の準備が・・・)
どきっどきっ
胸が一段とはねる音を聞きながら、
暑い頬をさますように
(冷静になれ、冷静になるんだ私!
ナナコを思い出せ!)
そう思って必死にナナコを思い出したが、
ひえーな、菜々子が怒ってるー
思い出したのはキレた菜々子。
何か変な汗出てきた。
でも何か喋ったほうがいいよね?
でも、何を話したらいいの!?
パニクる私
するとクスクスと笑い声がした。
「お前さっきから何、赤くなったり青くなったり、百面相してんだ」
その声に反応して顔を上げると
再びまーくんと視線を合わさる。