強面の君









その瞬間ばっと顔を上げ、まっすぐ俺を睨みつけた。













「・・・毎回毎回みずほがどんな思いであんたにこくはくしてるとおもってんのよ!!」










「「「!!」」」










その声に驚いたのは俺だけじゃねえだろう。









普段おとなしくしているイメージのこいつがいきなり怒鳴ったんだから。









何よりこいつ、声が震えてる。












「みずほはね、何も考えてない、ノー天気な子に見えるかもしれないけど、






毎回毎回、告白するたび、あたしに相談してたんだよ!!










好きな人に告白するのにどれだけの勇気がいると思ってんのよ!!」










「えっ」





こいつ室内のことでキレてんのか?





< 63 / 96 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop