強面の君
なんだかコントみたいなやり取りを続けていると
急にまーくんが真剣な顔をした。
「お前のダチ、いいやつだよ。」
「菜々子?」
「ああ、ダチのために怒れるって根性あるよ。俺相手に喧嘩したんだぜ」
「・・・ななこ怒ってないかな」
あの怒りの形相を思い出す。
「俺の手当の時、永田もおんなじようなこと言ってたぜ。言いすぎたって」
「え?」
「明日仲直りしろよ。」
「うん。」
良かった菜々子は怒ってない。