強面の君
「それがわかんねーんだよ。」
「?」
まーくんは軽く頭を掻きながら、さらに尋ねる。
「お前の方はおれを噂か何かで名前くらい知ってただろーが
俺には全くと言っていいほどおまえに惚れられるよーなことをした覚えはねーんだ。
お前が一目惚れしたとか言ってたけどどーも自己紹介の時じゃねー気がするんだよ。」
「そ〜だよね、まーくん顔怖いし」
ちょっとちゃらけて言ってみると。
「まー自分でも一目惚れされるよーな顔じゃねーとは思うがな」
と案外素直な答えが帰ってきた。