花京院家の愛玩人形
Ⅵ
唇を震わせ。
頬を染め。
「あ… 私…」
要の胸に縋りついたユイが、彼を潤んだ目で見上げて呟いた。
それから、ツケマで盛った睫毛を恥ずかしそうに伏せて俯き…ここでトドメ。
「ごめん…」
野望達成してンじゃん、オメデト☆
って?
違ェよ。
あれから、何度も何度も攻めたの。
委員会がある度に攻めたの。
『近くにワッフルのお店がオープンしたンだって。
美味しいらしいンだケド、私、まだ行ったコトないンだァ』
なんてあからさまに誘い待ちしてみても、
『あ、そう』
で終了だし。
『手がステキ』
『髪がキレイ』
なんてボディタッチ込みの部分褒めテクを駆使してみても、
『あ、そう、近い』
で終了だし。
『はぁぁ…あっつぅいぃ~』 ← 軽く喘ぎ(ry
なんて肩をすぼめて胸を寄せ、シャツのボタンを一つ外すという捨て身の悩殺ポーズを炸裂させても…
『…』
ハイ、見てもいやがらねェェェェェ!!
どーなってンだ、コイツ!?
草食通り越して、もはや絶食系か!?
霞食って生きてやがンのかぁぁぁぁぁ!?