花京院家の愛玩人形
要は眉を顰めたが…
タケルは
『おぅ、そっか、ありがと』
と、同じくコソコソと囁き、自分を挟む二人と頷き合っている。
ヨカッタネ。
頭脳レベルが似たり寄ったりの通訳ができて。
「みすいでよかった!
で、明日は紫信、来ンのか?」
「まだ無理。
彼女が、いつも通り彼女の望む生活を送るためには、敵を排除する必要がある」
「は…いじょ…???」
「脅して、泣かせて、サヨーナラ、的な?」
「君がッ!泣いても 殴るのをやめないッ!的な?」
「コイツ、ジ○ジョなの!?
まじでコエェ…」
「…
ジョジ○でもないし、排除ってそーじゃない。
ほんっといい加減にしてもらえる?
てか、話進めてイイ?」
「おぅ、来いッ!」
「来いッ!」
「来いッ!」
…
なんなの?コイツら。
『ッ!』つけたら、なんでもジ○ジョっぽくなると思うなよ。
『黙ってろ』と念を込めて、コージとユイに絶対零度の眼差しを送った要は、タケルに視線を戻して口を開いた。