貴方だけ
────…
「すいません、茜います?」
私は茜の教室6-Aに来ている。
この学校は中高一貫で高校3年生のことを6年生と言っている。
「もしかして沙耶ちゃん?!」
「そうですけど…。」
この人知らないんだけどな…。
「ごめんね、びっくりしたよね!沙耶ちゃん結構有名なのよ♪」
有名…なるほど、だからいろんろな人に見られてるんだ…。
「茜の幼馴染みだからですか?」
茜はこの学年のリーダー的存在だからね。
「それもあるけど、雑誌に載ったでしょ?!」