貴方だけ
「1回だけですけどね。」
雑誌に載ったのが学校にバレて停学になりそうになってしまって辞めた。
興味はあったからいい経験にはなった。
楽しい仕事だとは思う。
でも私情を挟んだらプロとして失格だというのが基本で、この世界は厳しいと痛いほど伝わってきた。
「あたし達の年下だとは思えないよ!」
「あの…茜…。」
そろそろ呼んでくれませんか?
「あ!そうだったよね。長く話しちゃってごめんね?」
「いえ、大丈夫です。」
まさか茜に会いに来たのに名前も知らない人と話すなんて…。
いい人っぽかったからいいんだけどね♪
「沙耶♪」
「茜!用事って何?」
「あのね?私の男友達に沙耶のこと紹介してもいい?」
茜の友達ってことは高3の人だよね?
「変な人じゃないならいいよ!笑」
「あはは!沙耶らしいね。大丈夫、面白い奴だよ♪」
「茜がそう言うなら安心♪笑」