杜と君と


ここはどこだろう

見渡す限り木で覆われている場所


「・・・誰か助けて」

この言葉を何度口にしたことか・・・


ここは山の中

田舎に住むおじいちゃんの山に「探険してくる!」と一人で登り、見事に迷子だ。

まったく自分でも呆れるよ・・・


もうどこを歩いて来たのかもわからないし、歩く度に先ほど捻った左足が悲鳴をあげる。



「 あれ?この木・・・さっきも見たような・・・」


駄目だ、ずっと同じ所をまわってる・・・

いくら歩いても変わらない景色に絶望し、ペタンと座り込んだ私。


もしかして、ここで死ぬのかな?

なんて思うのも何度目やら・・・
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