杜と君と
1
救
ここはどこだろう
見渡す限り木で覆われている場所
「・・・誰か助けて」
この言葉を何度口にしたことか・・・
ここは山の中
田舎に住むおじいちゃんの山に「探険してくる!」と一人で登り、見事に迷子だ。
まったく自分でも呆れるよ・・・
もうどこを歩いて来たのかもわからないし、歩く度に先ほど捻った左足が悲鳴をあげる。
「 あれ?この木・・・さっきも見たような・・・」
駄目だ、ずっと同じ所をまわってる・・・
いくら歩いても変わらない景色に絶望し、ペタンと座り込んだ私。
もしかして、ここで死ぬのかな?
なんて思うのも何度目やら・・・