きみに、好きと言える日まで。
――バタンッ!
「羽鳥!大丈夫か!」
そのとき。
勢いよく扉が開いて飛びこんできたのは、成瀬先生とこの山の管理者らしき人。
「…………」
タイミング、悪すぎ。
あれだけ待っていた救助だったけど。
……今、来ないでよ……。
「センセー、遅いっすよ~」
それはいつもの耀くんで。
完全に、さっきまでの空気は取り払われた。
「あ~、相当腫れてるな。痛かっただろう」
管理人さんに応急手当をしてもらい。
そのあと、あたしは成瀬先生におぶわれて林道まで向かい車へ乗り込んだ。
あたしの隣に成瀬先生、耀くんは助手席に座った。