きみに、好きと言える日まで。
迷い
【耀太】
自分でも驚いた。
まさか、まひにキスするなんて。
まひの気持ち聞いてないのに、反則だよな。
なんか、すげー困った顔したようにも見えたし。
"つい"とか言って。
サイテーだ……。
あの日から、俺は自己嫌悪に陥っていた。
まひはしばらく安静が必要ってことで、ここ数日休んでいる。
まひに会えないなんて考えらんないのに、気持ちを整理するためにもまひが休んでるのは助かった。
「なんか悩みごと?」
俺の肩を叩いたのは拓弥。
「あ……」
「なにボーっとしてんの?あ、羽鳥今日も休みだもんなー」
空席になっている隣を見て、憐れんだ様に俺の頭をなでる。
「そんなんじゃねーし!」
強く言ってその腕をどかす。
図星だからこそ、そういうのが余計腹立つ。