きみに、好きと言える日まで。


キスの感触さえ、マシュマロに触れていたんじゃないかって思えるほど、変わらない日常を送っていたころ。



「まひ、今度家に来てくれないか?」



そんな言葉に、久々にドキドキした。



突然家って……。

なんだろう。



でも。



"来ないか?"じゃなくて、"来てくれないか?"


これは耀くんのお誘いじゃなくて、誰かのお願いってことだよね。


こんな時に、難しい日本語の解釈が教科書通りに出来ちゃう。


……単純にデートに誘われたわけじゃない。



「実はさ、優飛がまひに会いたがってて」



言葉に詰まったあたしに、耀くんが少し言いにくそうに言った。



「優飛ちゃん……?あたしも会いたいな」



優飛ちゃんのカワイイ笑顔を思い出して、行くと返事をした。

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