きみに、好きと言える日まで。
早速次の日曜日に行くことになり、駅に迎えに行くと言われ約束の11時に現れた耀くんは、なぜか制服姿だった。
「おっす、まひ」
「うん。どうしたの?制服着て……」
気合いを入れて来たわけじゃないけど、おうちの人もいるかと思ってそれなりに気を遣って洋服を選んだ。
それなのに耀くんが制服だから、あたしも制服を着て来なきゃいけなかった?……と、一瞬焦る。
「あ、ゴメン。俺はこの後部活なんだ」
「部活!?……あっ……そうなんだ……」
当然、耀くんも一緒にいると思っていた。
今日一日一緒に過ごせるなんて期待していた自分に、バツが悪くなる。
「言ってなかったっけ」
聞いてない……。
首を横に振ると
「ゴメン……」
小さい声で、耀くんらしくない謝り方をした。