きみに、好きと言える日まで。
あっ……。
「悪いな、まひ」
「気にしないでってば。いってらっしゃい」
「おぅ。じゃ、また」
耀くんがいなくても、もう大丈夫そう。
温かく迎え入れてもらえたおかげで、笑顔で見送る余裕も出来た。
優飛ちゃんとは折り紙をしたり、絵を描いたりお人形で遊んだりした。
お昼には、耀くんのお母さん特製のチャーハンもごちそうになった。
そして午後。
すっかり気が緩んできたところへ、また試練がやってきた。
耀くんのお父さんが帰って来たのだ。
お医者さんだって言っていたし。
とっつきにくい人だったらどうしよう。
おどおどしながら挨拶した。
「はじめまして。羽鳥まひろです」
「お~、あなたがまひお姉ちゃんですか。いつも耀太と優飛がお世話になってます」