きみに、好きと言える日まで。


その姿に、先日のゴーイングマイウェイな千夏先輩の姿を思い出した。


ああ……ううっ……。


……お守りを渡していたところ、見られちゃったんだ。


あんなとこで堂々と向き合っていたら、気になる人は見ちゃうよね。


それにしても、見られていた人が悪かったな……。



「それにさ、まひろちゃんいつもコート越しから耀太ばっかり見てるから」



あたしがこんなに慌てているのに、またしてもサラッと言う。



「~~~っ……」



ズバっと言ってくる、遠慮を知らない千夏先輩。


そこは見て見ぬふりして欲しかったんですけど……。



「それも……見られてたんですね……」



でも千夏先輩みたいな人憎めなくて好きだし。

もう認める発言をしてしまった。



「でも、付き合ってはないですからっ……」



そう付け加えた。


すると


「あなた達ふたりすごくいい感じなのに。早くくっついちゃいなさいよ」


何やってんの?って感じに肩を叩かれた。



「うっ……」


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