きみに、好きと言える日まで。

そんなの願ってもないことだけど。

……願うだけじゃ叶わないんだよね。



そうなれるものなら……。

その手段とタイミングを教えてほしいくらい。



まさか、耀くんにもこんなこと言ってるの?


逆を想像すると、いても経ってもいられないくらいドキドキした。



恐る恐る千夏先輩を見る。

なんかニヤニヤしながら足をぶらぶらしてるけど……。


魂胆は一体何だろう。

違う意味でドキドキしてきた。



「明日、まひろちゃんは見に来るの?」

「えっと……行く予定なんですけど、いい……ですか?」

「あははは、なにビビってんの?取って食いやしないわよ」



おどおどしながら答えると、千夏先輩は大声を出して笑い、



「もちろんいいに決まってるじゃない。耀太の飛躍ってキレイだもんねー。あたしも生で見たとき感動しちゃったよ」



跳躍のシーンを思い浮かべているのか、少し遠い目をした。



「あたしも……」



あのときの耀くんの姿が、瞼の裏にハッキリ浮かび上がった。


一瞬で心を奪われたくらいだもん……。

忘れっこない。



「鳥みたいだっていう比喩。耀太にはぴったりだと思う」



千夏先輩は言う。

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