きみに、好きと言える日まで。
「耀太落ちついてっ!」
……こんなところに閉じ込められているストレスもあったんだ。
「はっきり言ってくれよっ!!」
隠されるってことが、どれだけ辛いか。
酷な内容だとしても、正直に話してくれた方がどれだけ気が楽か知れない。
親父も医者ならそれくらい分かれよっ……!
「耀太……」
「もういい。……一人にしてくれ……」
俺が散らかしたものを母さんが片付ける音を、
布団をかぶりながら聞いていた。
そのうち、
母さんの足音が消えた。
───…
あれから数時間。
夕陽が傾きかけて、室内に細長い影を作る。
俺はようやく冷静さを取り戻していた。
母さんにひどいことをしたと、今更後悔する。
心配と迷惑ばっかり掛けてる母さんに、なに苛立ちぶつけてんだ……。