きみに、好きと言える日まで。
午前だけの部活を終えて、真っ直ぐ向かうのは耀くんの病院。
全治1ヶ月って言われて、もう1ヶ月が過ぎたのに入院してるのは普通に考えたら不思議。
それでも
耀くんの場合はお父さんが勤めている病院だし、そこまで疑問に思っていなかった。
お見舞いに来るのは3日振り。
毎日来たいけど
図々しいかなって思うと、3日に1度が限度だったんだ。
「耀くん……っ」
嬉しさで弾けそうな声を少し抑えて中へ入った。
……あ……れ?
いつもならパジャマ姿の耀くんが『よっ、まひ』そう言って、眩しい笑顔を向けてくれるのに。
「耀……くん?」
今日は返事がなかった。
寝てるのかな?
ベッドに横たわったまま窓の方を向いている。
その隣にそうっと近寄った。