きみに、好きと言える日まで。


「……あの、いったい耀くんに何が……」



涙も全部引っ込んで。

ドクドクと音を立てて心臓が鳴り始める。




『いらねえ』



そう言った時の死んだような目。




まさかっ……。




「ハイジャンが……出来なくなった……とか……」



まさかだけど。


口にするのも不謹慎だと思った。


それでも、耀くんがあんなになる理由っていったら……。



リハビリだって順調だった。


日常の生活には、支障もないくらい回復している。



でも、走ったり跳んだりすることが出来なくなったの?


だからこんなにも入院が長引いてて……。


それならつじつまが……。



「……いや」



おじさんは、優しい笑みを浮かべながら首を横に振った。



「ちが……うん……ですか……?」



その問いかけに、もう一度否定するようにおじさんは大きく首を下ろす。

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