きみに、好きと言える日まで。
事故から約2ヶ月。
夏休みが明けても登校してこない耀くんに、クラスメイト達はよっぽどひどい事故だったんだろうと
『大会の度に何かあるなんて運がなさすぎる』
『かわいそう』
『ショックで今度こそ復帰出来ねぇよな』
なんて言葉を口にしていた。
退院したのは、知っている。
耀くんの怪我も、もう完治しているはず。
問題は……
心なんだと思う。
とても重くて深い傷。
自分に置き換えたって想像出来ない。
傷の痛みじゃない
他人を傷付けてしまったという
完治出来ない、想像も出来ない痛み。
許されるなら力になってあげたい。
けど、それはきっと思いあがりで、耀くんの苦悩なんてあたしに分かるわけないんだ……。