きみに、好きと言える日まで。
「おいっ!何してんだ……足っ……!!」
拓弥が大声で怒鳴る。
跳びかかる様に俺の体を押さえつけた。
「ほっとけよっ!!」
こんな足なんてもう、
どうなったって……っ。
「治ったばっかりだろ!また悪化したらどうすんだ!!」
「いらねーよ!こんな足っ……!」
こんな足……。
もう……。
それより
まひはこれを見て
何を思った……?
自分を責めるのか……?
それに比べたら───
一度閉まった扉は反動で開く。
どこかのネジが外れたのか、傾きながらふらふらと開閉を繰り返した。
「いいから座れ!」
俯いたまま答えない俺の体を掴み、拓弥はベンチに強引に座らせた。