きみに、好きと言える日まで。

拓弥はその先を詰まらせた。


堪えている嗚咽が漏れる。




……泣くなよ拓弥。


泣きたいのは俺だっつーの……。





「まひには……

まひだけには、知られたくなかった……っ」



そう言った俺は脱力して、そのまま膝から床に落ちた。


さっきのまひの様に。




俺が何を忘れて、何を取りに学校へ向かったのかを


まひは知ったはずだ。





「羽鳥になんて弁解すれば……」



「……いい」

「……えっ……」


「弁解なんて、いいんだ……」



俺はゆっくり顔を上げた。


そう。




明日になれば。

俺は、もう───……


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