きみに、好きと言える日まで。
何も知らないでお見舞いに行って。
長い入院生活までさせて。
その原因を作ったあたしのこと、
耀くんはどう見てたの……?
憎んでるよね。
恨んでるよね。
───あたしのせいだから。
『これから私達は、相手の方のために出来る限りのことをしなくてはいけない』
あたしが、耀くんの自由を奪った。
お守りなんて渡さなければ……。
笑顔なんて作りたくないはず。
笑いたくなんてないはず。
そして、あたしの顔なんて見たくないはず。
───ガタッ。
いてもたってもいられなくて、席を立った。
「ちょっと、まひろっ!?」
凛ちゃん呼ばないでっ……。
脇目も振らずに教室を飛び出す。
耀くんのいる教室にいることが、耐えられなかったんだ。