きみに、好きと言える日まで。


挫折なんて経験したことない俺。


すぐに心が折れた。


リハビリも思うように進まない。



復活は無理だ……って

他でもない、この俺がそう思った。



高校推薦の話も流れ、俺はハイジャンをやめた。




悔しくて悔しくて。

腐って腐って腐りまくって。


二度とフィールドになんか立つもんかっ……!


聖地であるグラウンドに、唾を吐いた。



高校は、同じ学校の奴があまり行かない少し遠くの所を受験した。


部活は……サッカー部への入部届けを書いた。


サッカーなんてしたことない。


新天地で、全く別のことをしたかっただけ。


……陸上を……やりたくなかっただけ……。



入部届を握りしめ、サッカー部の部室の前に立つ。

ノックしようとしたとき。



隣の部室から出て来たのは。


< 24 / 372 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop