きみに、好きと言える日まで。
挫折なんて経験したことない俺。
すぐに心が折れた。
リハビリも思うように進まない。
復活は無理だ……って
他でもない、この俺がそう思った。
高校推薦の話も流れ、俺はハイジャンをやめた。
悔しくて悔しくて。
腐って腐って腐りまくって。
二度とフィールドになんか立つもんかっ……!
聖地であるグラウンドに、唾を吐いた。
高校は、同じ学校の奴があまり行かない少し遠くの所を受験した。
部活は……サッカー部への入部届けを書いた。
サッカーなんてしたことない。
新天地で、全く別のことをしたかっただけ。
……陸上を……やりたくなかっただけ……。
入部届を握りしめ、サッカー部の部室の前に立つ。
ノックしようとしたとき。
隣の部室から出て来たのは。