きみに、好きと言える日まで。
「な、耀太君。
紗衣の為に、跳んでくれないだろうか」
まひだけの為に跳びたい。
そう思っていたのに。
まひの為じゃないなら、跳びたくない。
けど、俺の人生は、もう俺のものじゃない。
「……跳んでくれるね?」
今の俺には、頷くのが、精一杯だった……。
帰り道。
親父と二人。
重苦しい空気の車内。
「耀太……」
肩に乗せた親父の手が、とても重たく感じた。
「情けない父親でごめんな……」
「……っ……」
俺はどれだけ周りの人を苦しめ、傷つけているんだろう。
罪のない人にまで、罪の意識を感じさせている。
……お願いだから、まひ。
まひだけは
自分を責めないでいてくれよな……。