きみに、好きと言える日まで。


「ハイジャンに夢中になって、またのめり込んでく自分が」



俺は、口にしたことのない弱音を吐いた。


今まで誰にも言ったことのない気持ちを、どうして拓弥に出せたのかは分からないが。



「……耀太?」

「……次は……もうないから…」



あのときの苦しみはもう沢山だ。


部員は、腫れものに触る様に俺を見て。


跳べない俺には、誰も用がなくなって。


跳べなくなった俺の居場所は、どこにもなくなった。



"八神、もう跳べねえらしいぜ"

"推薦もパーだってよ"

"所詮アイツも人間だったか"



二度とハイジャンなんて。


ハイジャンなんかやっていなければ……っ。





怪我はもう完治してる。


跳ぼうと思えば、跳べる。



けど……。


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