きみに、好きと言える日まで。
……だから、あたしはまた自分を責め続けるんだ。
あの事故さえなければ。
お守りさえ渡していなければ。
あたし達の今は、
きっと違うものになっていたから……。
「耀くんごめん……」
起き上ることが出来ない背中に掛ける言葉は、これ以外に見つからなかった。
謝ること以外……。
「行って……まひ」
震える背中から聞こえる言葉。
それは、耀くんを拒絶したあたしへの答え。
「………お願い……だから……」
嗚咽をこらえたその声に、数歩後ずさりして
「……っ」
押し寄せる涙を止めることも出来ないまま、あたしはその場から駆け出した。
行き場のない想いは、彷徨うばかりでお互いを苦しめるだけ。
この恋を
葬る場所があったら教えて下さい。
耀くんを、忘れる魔法があればいいのに───…