きみに、好きと言える日まで。

恋する運命



見つけた。


あたしは遂に見つけてしまった。



「ちょ……凛ちゃん!」



凛ちゃんのジャージを引っ張る。



横切ったのだ。

いつものように、ボーっとハイジャンを眺めていたあたしの目の前を。



羽の生えた背中が……。




「あれー?耀太じゃん。またハイジャン始めたのかなー」

「り、凛ちゃん!?」



いま、なんて。



耀……太……?

また……ハイジャン……?



マットの上から体を起こした彼を見て、凛ちゃんがそう言うから……。



凛ちゃんと、マットの上の彼。

交互に見る。


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